Nausicaae of the Valley of the Wind

映画『風の谷のナウシカ』を久しぶりに観て、隠された深みについて考えた

ひょんな事からオーストラリアでも日本のテレビが観れるようになりました。…が、何しろ14年ぶりですし、私の地元はそもそも民放が3チャンネルしかなかった田舎だったので何を見れば良いのかさっぱり分かりません。でもせっかくなので、いろいろ観たいと思います。

少し前に、ものすごく久しぶりに劇場アニメ映画『風の谷のナウシカ』を観ました。

どれくらい久しぶりかというと、何とよく考えたら中学生か高校生以来‼︎ …って事は20年以上も前です。もうそんな古い作品になってしまったんですね。

私は作品そのものというよりも制作の裏話や考察などに興味が行ってしまうので、最近は YouTube でそういうのばっかり観ていせいかそんなに久しぶりな気はしてなかったので、自分でも驚きました。

でもやっぱり、観る年代で自分の感想や視点って変わって来ますよね。この記事ではそんな事を色々書いていこうと思います。

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ただ「あなたも観てるよね?」という前提でネタバレも気にせず書いていくので、まだ観てない人はお気を付けください。

※ この記事の画像は、スタジオジブリの配布するフリー素材を使用しています。

当時、あまりにも衝撃を受けたアニメ映画

Nausicaae of the Valley of the Wind

私、小さい頃は自分で物語を作るのが好きで、漫画もよく描いてました。

そんな小学生高学年くらいの頃、テレビで『天空の城ラピュタ』を観て衝撃を受けたんです。「何この子供が憧れる要素が完璧に詰まった絵とストーリーは!?」と。

で、おこがましくも「私は逆立ちしても描けないや…」と落ち込んだんですよね。あんたは一体誰?って話ですが (笑)

だから、次作の『風の谷のナウシカ』もすごく期待して観たのですが、それが期待以上で『どうしてこんなに感動する話が作れるの??』とびっくりしました。

そんな作品なので、今回観た時も最初とラストシーンはインパクトがあり何となく記憶に残っていたんです。

でも途中の内容は全然覚えていなくて「あれ?こんな話だったっけ?」と何度も思いました。

40代になってから観て思った事

Nausicaae of the Valley of the Wind

今回もやっぱりラストで感動して、いくつになっても感動するポイントは変わらないんだなあ〜と実感。

ただその反面、歳をとってそれなりに世間にまみれた分、純粋に感動だけでは終われない自分もいます。

そもそも私は小説よりもノンフィクションなどを好む傾向があり、こういう作品にもある程度のリアリティを求めてしまいがちなのです。

だから、この感動のラストシーンに対して「現実世界ではそんなに上手くいくのだろうか?本来なら何も起こらず、ナウシカは王蟲に押しつぶされて話がそこで終わる可能性の方が高いよね?そもそも今時、こんなに自分で考えて行動して機転の利く上に純粋な女の子なんている⁇」なんて思ってしまいました。

『となりのトトロ』には有名な都市伝説がある事ですし、『火垂るの墓』にはよっぽど注意していないと気付かない真実が隠されているシーンがあります。

だからこの作品も、ナウシカも本当はあそこで命を落としていて、ラストはナウシカの夢だったりして?…と勝手に都市伝説を考えてみたりもしました。(すいません)

人が感動するからくりはシンプル

10代でこの映画を観た時「どうしてこんなに人を感動させる事が出来るんだろう?」と不思議で仕方なかったのですが、人を感動させる仕組みはシンプルだよなあと今回改めて思いました。

主人公の純粋な想いを持ってひたむきに頑張る姿が共感を呼び、大冒険の末の絶望から、観てる人の「こうなったら良いなあ」が最終的に叶う瞬間。

私だって「ああ良かった!本当によかった!」と思いながらラストを迎えましたよ。ただ反面「アニメだと都合よく物事が進んで良いなあ」なんて思ってしまうんです。

まあ、それはそれとして私の中でこの話は終わっていたのですが、ある日、岡田斗司夫さんが「宮崎駿が感動のラストを全否定!〜ナウシカ完全解説 (1) 漫画原作の真相編」で、ズバッと私の疑問に答えを⁉︎

宮崎駿氏はラストに不満を持っていた!?

ご都合主義のエンディングをいちばん嫌っているタイプの代表的な人物が、何を隠そうナウシカを作った張本人の宮崎駿駿自身です。(動画より)

宮崎駿氏はこのラストが「奇跡を入れた事で宗教映画になってしまった」と気に入ってなかったとの事。

うーん、でもああいう話にしたからこそ大ヒットしたわけで、作り手が本当に作りたいものと商業的ヒットのズレはどんな分野でもクリエーターを悩ませるものだなあ…と、聞いてて本当に面白い。

上の動画は無料で観れる内容は限定されているのですが、無料でも十分見応えがあります。

そして、実はこの動画では劇場アニメ版の方ではなく原作の漫画版についての解説をしていて、『風の谷のナウシカ』はこの原作こそアニメでは語られていない面白さが分かるのだと言ってます。

漫画版の『風の谷のナウシカ』

『風の谷のナウシカ』は1984年に公開されたアニメ映画ですが、もともとは1982年からアニメージュという雑誌で連載が開始された漫画で、1994年までの12年間にわたって描かれ、7巻で完結してます。

なので、映画の方は本当にさわりだけという事になるんですよね。

実は私も昔集めて読んでいたのですが、映画とは全然内容が違ってもっと深くて面白かった記憶があります。

正直、最初は絵コンテのような絵柄に最初は抵抗がありましたし、1巻は “一生懸命読んだ” という感じだったのですが、2巻からは面白すぎてワクワクドキドキしながらどんどんと引き込まれていきました。

ただ残念ながら大昔の事なので、全然内容を覚えてなくて残念。電子書籍も出てないらしいです。

1冊は薄めですが、A4サイズで結構大きいんですよね。うーん、また読みたくなって来たなあ…。

本当のオタクとはこういう人

ところで、岡田斗司夫さんの話はとても面白くて魅力的ですよね。博学で歴史の勉強にもなるし、本当に好きなんだなあと観ていて楽しくなってしまいます。

私の時代は「アニメが好き」と言うと “オタクはキモい” というイメージがあって、クラス輪に入らずに隅で何かコソコソしてる人という感じだったのですが、最近ではイメージ変わってますよね?

オタク(おたく)とは、自分の好きな事柄や興味のある分野に、極端に傾倒する人を指す呼称。

【ピクシブ百科事典】 – pixivより

私はどうしても物語も現実世界に落とし込んで考えたいと思ってしまうので、実際にはあり得ない顔や体型をしたアニメキャラに感情移入が出来ない時も多いですし、生身の人間は大変だから二次元世界に入り込むという発想もちょっと拒否反応を起こしてしまいます。

(でもワンピースとかは好きなので、あり得ないシチュエーションでも、その中にリアルさが見出せれば楽しめるのかと)

だから、私のブログに『アニメージュ』と書くのもかなり抵抗がありました (笑)

でも、岡田斗司夫さんも定義としてはオタクの部類に入ると思いますが、地に足が着いていてすごく魅力的です。なれるなら、こんなオタクを目指したいものですね。

 

おわりに

超有名なジブリ作品『風の谷のナウシカ』ですが、本当に好きで詳しく知っている人の解説はさすがとしか言えません。

知らずに観るのと知ってから観るのとでは、また作品に対する見方が変わって来ますよね。

なので、もっと深く知りたい人は、ぜひ原作の漫画を読んでみてください。

 

ちなみに、オーストラリアにはジブリ作品にまつわる観光地が多数存在していて、各スポットをオーストラリアブログにまとめているので、興味がある人は見てみてください。