ひたすら故郷の大分県を自慢してみる

私の出身地大分県ですが、もう8年も帰国していないので、その印象は昔のままアップデート出来てません。(最後の帰国は2012年7月)

大分駅が生まれ変わったのはかろうじて知っているものの、現在私が住むオーストラリアのシドニーも数年で大きく変わりましたし、日本も世界も変わり続けていますから、新しい名所や名物が生まれても不思議はないですよね。

当時の私は大分を含む九州の観光地をほとんど網羅したと自負してましたが、今はまた全然様子が違うのでしょう。

あまりにも九州が好き過ぎて直視するのが辛い時期もありましたが、今はオーストラリアのブログ『Down Under オーストラリア』を書く事で気持ちが慰められ、故郷にも目を向けられるようになってきています。

そんな時、Twitter で Sake さん (@koalaeatsmaccas) が懐かしい写真を色々出してくるものだから、私の郷愁に火がついてしまいました。

という事で、ひたすら大分県を自慢する記事が書きたくなったので、一心不乱に書いてみます!

※ 写真は2012年のものなので、現在と違う場合があります。

私が思う大分県の長所

湯布院やまなみハイウェイから見た湯布院

若い十代の頃は「何にもない田舎だよなあ〜」と思ってましたが、就職して自分の車でどこへでも行けるようになった時、何て楽しくて素晴らしい場所なんだろう…と思い、それから本当に色んな場所を探しては出掛けました。

ワーキングホリデーでオーストラリアに来て、複数の人たちとシェアハウスに住んでいた頃、ある人に「いつも大分自慢してるよね?」と言われて「あれ?私は無意識だったけど、やっぱり大好きなんだなあ〜」と実感したんですよね。

という事で、そんな大分県の良いところを挙げてみます。

食べ物がおいしい

佐賀関

大分にはおいしいものがたくさんあるのですが、特に有名なのが関あじ関さば。佐賀関で水揚げされる高級ブランドです。

…でも帰国した時、地元でもちょっと高いよなー💦と思ってしまいました。ブランド化する前はもっとお手頃だった印象があるんですけどね。

城下カレイ

他にも臼杵のフグ中津のハモ日出の城下カレイなど、地域によっておいしい物が色々です。あ、でもスッポンフルコースは無理でした。

だんご汁

名物はだんご汁、とり天、やせうま、吉野の鶏めしなど。ニラ豚も名物というウワサを聞いたのですが、本当⁉︎

とり天

大分県民は本当にとり天という鶏肉の天ぷら (通常ポン酢とカラシで食べる) が大好きなので、鶏肉の消費量も多く、KFC の参入が難しいという噂も。(ありますけどね)

ざびえる

銘菓は「ざびえる」と「るいさ」、あと滝廉太郎の故郷竹田の銘菓荒城の月」も好きですし、生姜風味の「臼杵煎餅」も有名です。

城下カレイ

これも好き♡

自然が多い

湯布院

大分県は熊本県の阿蘇とも隣接していて、車で3時間あれば遊びに行けます。その雄大さは圧巻で、だから「オーストラリアには自然がいっぱい!」という人がいると「え、九州も普通にいっぱいですけど?」と言いたくなってしまいます。

久住高原とか、山開きの季節は本当にきれいですよ!

国際色豊か

今のように日本に外国人が増える前から、別府には多くの外国人が住んでいました。というのも、アジア立命館大学があるからです。

15年くらい前でも、別府のマクドナルドのドライブスルーでは普通に外国人スタッフがいたりしましたし、日本語が流暢な人も多くてとてもびっくりしたものです。

アジア立命館大学の日本語の宿題を見せてもらった事があるのですが、日本人でも難しいかもと思いました。そもそも、日本語検定1級で満点取る日本人はどれくらいいるんでしょうか。

温泉が身近

鉄輪温泉

大分市内にも温泉施設がいくつかあって500円以内で入れましたが、別府まで行くともっと安い場所もたくさんあります。

別府に住んでる友人のところは、毎月数十円の会費 (?) を払えばいつでも共同温泉を利用できるのだとか。でも、お湯に天然の成分がたくさん含まれているので、自宅に温泉を作ると浴槽が傷みやすいそうです。

あと、探せば勝手にわいてる秘湯もあって、タダで入れます。

ただ、大分県民はお湯は湧いで出るものだと思っている節があり、ありがたみなくじゃんじゃん使ってしまうとも言われていますけどね。

短所

地獄

全国ニュースでは、なぜか大分の悪いニュースしか見た事ないような気がします。そりゃね、ここに書かない方が良いかもなーと思うネガティブな面も色々ありますよ。

公共交通機関不便

現在は分からないのですが、当時は県外から来た人が「大分の公共交通機関は高い上に本数が少ないよね」とよく言ってました。

確かに電車は1両編成とか珍しくないですし、車じゃないと行くのが難しい場所もたくさんあります。なので、ほとんどの人が自家用車を持っているのではないでしょうか。

民放が3チャンネル

大分の民放は3チャンネル (OBS 大分放送、TOS テレビ大分、OAB 大分朝日放送) だけなのですが、その1チャンネルも私が中学生の時に出来たので、ネットが身近にない時代には知っているけど観たことない番組がたくさんありました。

再放送で初めて観るドラマも多かったですし、小さい頃大分で放送されてなかったアニメのぬりえを買ってもらった時は、登場人物の髪の毛の色が分からなくて困りました (笑)

方言が汚い

大分の方言はちょっとだけ大阪弁に似ているものの、九州の中でも汚いと言われています。

声だけ聞くと「喧嘩してるのかな⁉︎」と思っても、顔を見るとニコニコ話していたり。

私が県外の人に対して大分弁が全く出ないのはそういう事もあり、イントネーションは東京に近く、宮崎や熊本のような訛りはありません。

大分空港が遠い

本当に、大分空港遠過ぎ。市内から車で3時間くらいかかるので、福岡空港で降りて新幹線 (ソニック) で大分に戻った方が楽です。

大分の有名人

別府やたら吉四六という名前のお店も多いです

大分の有名人リストです。たくさんいらっしゃいますが、かいつまんで。

  • 大友宗麟
    布教で大分に来たイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルを引見したキリシタン大名としても有名な人物です。
  • 滝廉太郎
    作曲家の滝廉太郎は東京生まれですが、父親の都合で大分に移り住み、20歳の時に竹田市の岡城をモデルにした「荒城の月」を作りました。現在、竹田市には滝廉太郎の曲がかかる「滝廉太郎トンネル」や彼にまつわる観光名所がたくさんあります。
  • 福沢諭吉
    「学問のすすめ」で有名な福沢諭吉の旧家は中津市にあり、観光できます。
  • 吉四六 (きっちょむ) さん
    小学校の教科書にも載っていたとんち話で知られる吉四六さんは、大分で伝わる民話という事になっていますが、実は廣田吉右衛門という人がモデルになっていて、お墓が野津にあります。
  • 村山富市
    1994年から1995年まで総理大臣だった村山富市は、眉毛が私の祖父方の親戚にそっくりです。
  • 筑紫哲也
    ジャーナリストの筑紫哲也は、滝廉太郎と血の繋がりがあるそうです。
  • globe の Keiko
    当時大ブレイクしていた globe の Keiko と小室哲哉が結婚した時、大分のローカルな場所が全国放送で映ったと地元では大騒ぎでした。
  • ユースケ・サンタマリア
  • 深津絵里
  • 財前直見
  • 南こうせつ
    昔「神田川」という歌が大ヒットしたかぐや姫というバンドのボーカルで、九州のメガネ専門店ヨネザワのポスターでもおなじみ。

自慢出来るところ

地獄地熱で食べ物を蒸す「地獄蒸し」

では更に、大分の自慢出来るところを挙げていきます。

温泉がたくさん

鉄輪温泉鉄輪の温泉街

別府は世界中のありとあらゆる種類の温泉が湧くそうです。

特に有名なのは、別府八湯という8つの温泉。(浜脇温泉・別府温泉・亀川温泉・鉄輪温泉・観海寺温泉・堀田温泉・柴石温泉・明礬温泉)

別府は戦前、芸者が多くいて夜眠らない不夜城だったという話もあり、大分市内は焼け野原になりましたが別府にはアメリカも爆弾を落とさなかったそうです。なので道が狭かったり、かなり古い建物が残っています。

日田の名水

日田市で採れる日田天領水は、純度が高いミネラルを豊富に含む弱アルカリ性の天然水で、世界3大名水のひとつに選ばれた事もあります。

そのおいしい水を使ったビール工場や焼酎の蒸留所も有名で、個人的には日田天領水を使ったカラフルなラムネが好きでした。

別府タワーは東京タワーよりも古い

別府

別府タワー (90m、展望台は55m) は、東京タワーよりも1年早い1957年3月20日に完成しました。高さはもちろん、東京タワーの方が高いです。

宇佐神宮

宇佐市にある宇佐神宮は、全国に約約4万社ある八幡宮の総本社です。

ただ、ここの神様は女性で嫉妬深いので、カップルで行くと別れてしまうという話があります。

いいちこは大分の麦焼酎

いいちこ

よく「えー⁉︎」と言われるのですが、いいちこは大分県の麦焼酎です。あと二階堂もそうですよ。

カボスと干ししいたけの生産量日本一

カボス

大分県は圧倒的なカボスの名産地干ししいたけの生産量も全国の約半分を占めているそうです。

特にカボスは色んなお菓子やリキュールが売られていますし、地域によってはお味噌汁にも入れたりします。

昔、友人何人かになぜ味噌汁にカボスを入れるのかと聞いたところ「そこにカボスがあるからで、別に意味はない」という答えが帰ってきた事もありました (笑)

ジョイフルの本社は大分

千葉県民によく「ジョイフル本田?」と言われるのですが、そうではなく全国チェーンのファミリーレストランです。

まあ、最近色々良くないニュースもありましたが、昔から安くておいしいファミリーレストランとして地元で親しまれていて、若い時は「今日ジョイフろうか? (ジョイフルでご飯食べる?の意)」なんてよく言ってました。

ちなみに、ジョイフルはLが2つ付いているのですが、あれはわざとです。

日本の車椅子マラソンを最初に始めた場所

1975年のボストンマラソンをきっかけとして、世界中で開催されるようになった車椅子マラソンですが、日本における車椅子マラソンは大分県から始まりました。

1981年の国際障害者年から始まったこの大会は、別府の障がい者施設創始者でもある中村裕 (ゆたか) 氏の尽力によって開催されるようになり、世界初の車いす単独のマラソン大会だったそう。

今年はコロナの影響で海外からの参加者は制限されたものの、通年は世界中から人が集まる国際大会です。

私も福祉系の学校に行っていたので太陽の家にもお邪魔した事がありますが、利用者さんたちは普段から車椅子バスケやサッカーなどをして楽しんでいました。

また、これは別の話ですが、知的障がいを持つ人たちのためのホームヘルプサービスを本格的に始めたのも大分県の施設からです。

庄内神楽

由布市庄内町では、250年間に渡って受け継がれて来た庄内神楽という伝統芸能があり、毎年秋には全国から観光客が集まります。

これはもともと江戸末期から明治初期に、農家が五穀豊穣を祈り、豊作に感謝して神社に奉納したのが始まりだったそうで、力強い太鼓とユーモラスな舞が特徴。

ちなみに私の高校は庄内にあったので、神楽部という部活がありました。

古事記にも出て来た姫島

古事記にも出て来る姫島という島には七不思議と共に伝説が多く残されていて、盆踊りで子供がキツネの格好をして踊るキツネ踊りはとても有名です。

この島は車海老の養殖地としても知られています。

天然記念物オオイタサンショウウオ

オオイタサンショウウオは大分市の天然記念物に指定されていて、大分県・熊本県・宮崎県に生息する日本固有種です。

日本一石仏が多い

臼杵臼杵駅前にある臼杵石仏のレプリカ

臼杵市の臼杵石仏が最も有名ですが、大分県には各地で石仏が見られます。

子供の頃はそれが当たり前と思っていましたが、その数は日本一なんだそう。ちなみに、古い石橋も日本一多い県なんだそうですよ。

大分トリニータ

大分には大分トリニータというサッカーチームがあります。

前にパークプレイスというショッピングセンターにトリニータ神社という鳥居ができているのは見たことありますが、Sake さんによると給食にはトリニータ丼なる物が出るそう。なんでも、鶏肉とニラを甘辛く炊いたやつをご飯に乗せたどんぶりなんだとか (笑) 検索したらクックパッドにレシピがあったので、今度作ります!

…あ、分かりました‼︎鶏煮た (トリニータ) って事⁉︎ そうですよね?

好きなイベント

長浜まつり

竹宵祭り
長浜まつり

Sake さんによる新しい大分情報

おわりに

別府や湯布院が大分県にあるとびっくりする人がいますが、県外の人の感覚なんてそんなものですよね。私だって、九州より上は東京周辺という認識ですから(^^;;

今度は九州特集やりたいなー!